【1】概要・1958～に製造販売されていた、Telefunkenのコンパクトスピーカーシステム、RS-1の初期型（画像8は参考画像）に採用されていたフルレンジユニット、P1318ユニットを十分な容積を有するエンクロージャーにセットしたシステムのペアです。・RS-1, RS-3には同口径の異なる型番のユニットが採用されましたが、出品のユニットは初期のアルニコ仕様です。・またこのユニットはIsophonのIsonettaにも採用されていた名器です。・上記いずれのシステムも中高音は抜群に素晴らしいのですが、画像８から分かります様に箱がかなり小型です。・従いましてこのサイズからの低音はかなり薄く、高性能ユニットにはもったいない使い方だと思っていました。・今回、【2】ユニット・型式：P1318 (IsophonのOEM）・口径：132X182mm・マグネット：大型馬蹄形アルニコ・コーン：超軽量コーン、フィックスドエッジ・【3】エンクロージャー・サイズ：幅=200mm、高さ300mm、奥行220mm、このユニットの実力を存分に発揮できるサイズです。・型式：奥行き50㎜、直径27㎜のポート片側2本のバスレフです。・材質：天地側が15㎜厚のパイン集成材、バッフル、裏板はMDFです。・外装：天地側、バッフルは150番、240番ペーパーでサンダー研磨、ワトコのナチュラルオイルと600番ペーパー仕上げ。バッフル、裏板は黒のラッカー仕上げです。・天然木の響きは最高です。・サランネット：ロイヤルブルーのジャージネットによるモダンなネットが付属します。・入力端子：2Pの圧着型端子でスピーカーケーブルを簡単に、かつ確実に接続できます。・吸音材：裏板に装備しているタイプです。
【4】音・以下の感想は主観ですのでご承知おきください。・中高音は既に定評があり、これに十分な低域が加わりましたので、音楽ソースを忠実に再現するものに「なっていると感じます。・能率は高いので中小出力の真空管アンプにも最適です。・もちろん最新の中小規模アンプも適しています。・音楽ソースのジャンルは選ばず1950～80年代のクラシック、JAZZなどを気持ちよく生き生きと再生します。・透明感が高くECMのキースジャレットトリオがクールにかつエネルギッシュに鳴ります。
【5】測定結果(1)測定データ：・画像10に示します。・ビンテージユニット、システムは不良の確率が高いので、厳密な測定での特性データを確認しておくと安心です。
(2)測定環境・測定用マイク：スタジオ仕様の高性能測定用コンデンサマイク・スピーカー～マイク位置：50cm ・左右個別に同じスィープ信号で測定
・スィープ：20～20000Hz
(3)特性の感想・できるだけ客観的に解説したいと思いますが、一部主観が入ります。・ご容赦ください。・左右の特性、能率はよく揃っています。・60～15000Hzを再生可能と読めます。・低域はバスレフがよく効いているようです。・高域はシングルコーンとしてはかなり高いところまでフラットに出ていて素晴らしいです。・能率の良いビンテージですので、小出力の真空管アンプでも元気に生き生きと鳴る特性と思います。
【6】輸送・輸送は120サイズの予定です。・送料は着払いでお願いします。
【7】そのほか・スタンドはオークションに含みません。・画像8は参考資料でオークションには含みません。・到着後1週間以内に動作確認をお願いします。・それ以降のクレーム、お問い合わせには対応できません（返答できません）のでご了解ください。
----------------------------------------------------・下記URLはビンテージスピーカーシステムの記録を解説したブログです。http://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_347256.html